空冷VWのミッションは通常4速ですが、5速ミッションがあったらいいのにと思った方はいませんか? 

じつはあるんです、そんなあなたの夢を実現するミッションが! ジーンバーグ5スピードキットは、4速ミッションでは味わえないスムースなギアの繋がりを実現してくれます。 ただし、このミッションは、ギア比などの仕様を一から決めていく為に、お客様との綿密な打ち合わせが非常に大事になってきます。

ジーンバーグ 5スピード トランスミッション
Berg-5のコンプリートキットです。しかし、KITと言ってもギア比などスペックはすべてこちらから指定して製作するので決まったパーツ類はギアハウジング、マウント類や小物類だけです。メイン、ピニオンシャフトは4速用のものを延長して加工するので、まずギア比等を決めてからのオーダーになります。

4速までを組み上げて、インターミディエイトハウジングにセットした所です。ここまでは4速ミッションを組むのとあまり変わりません。

今回の5速ギアは0.82でBergにパーツの設定が無いために、当社にてERCOからギアを取り寄せて、ハブをウェルドしました。
5速目のギア、スライダー類を組み付けた所です。スライダー類は3−4速用を使います。
ノーズコーンを仮組みして、シフトフォークの調整中です。ここはかなり神経を使う場面ですね!
ミッションケースのボルトを交換、ミッションマウントを仮組みしています。
フォーク調整などを済ませたギアキャリアAssyをミッションケースに組み込んでいます。この時にリバースのカウンターギアを落とさないように気おつけなければなりません。
組み込みが終わったギアキャリアです。
ノーズコーンのセット面が歪んでいた為に、修正してからの組付けになりました。新品なんですけどね・・・・?
修正が終わり組みつけられたノズコーン。そしてデフへと続く・・・
今回はスーパーデフを使います。しかし、このデフキャリアは中にOILが入りずらいという欠点がありますので、多少の加工が必要です。
デフ本体をミッションケースに組み付けます。
デフのバックラッシュの再チェックをしています。事前にデフの歯当り、デフキャリアのシム調整してありますので、この時点で再度確認します。
そしてミッションコンプリートになりました。
いよいよアクスルシャフトを組み付けて、車載の準備です。
Berg-5専用のミッションマウントです。
すべての組みつけが完了したミッション廻りです。
これだけ手間とお金を掛けたBerg-5ですが、見た目にわかるのはこのBerg-5専用のシフトレバーだけ・・・。しかしミッションというのは見せる物ではなく、走らせてナンボのもんです。この時点では1776ccのエンジンとの組み合わせですが、まったく別乗り物へと変貌しました!
今このT−1はNewMotorを製作中で、2110ccのBigMotorになります。(詳しくはこちらから