古いVWすべてのウィークポイント、ロッカーパネルの腐食を修復しました。前輪で跳ねた石、泥などの小さな傷から始まって、最終的にはロッカーが腐食してしまいます。

完全に穴の開いてしまったパネルは修正できませんので、大きく切開してから内側の防錆処理をして新しいパネルに張り替えます。ここではワーゲンバスのロッカーパネルレストレーションの施工例をお見せいたします。

塗装の浮きがあったロッカーパネルを剥離すると穴が開いていました。当然切開して修理する事となりました。
リプロダクションのロッカーパネルです。このオレンジのプライマーのメーカーが一番造りがいいようです。
切開した淵を裏側のフレームに溶接してから、インナーに防錆塗料を塗っていきますこの塗料はPOR−15と言って、サビの残ったパネルにも強力な防錆効果が有ります。
アウターパネルだけではすみませんでした・・・。裏側のパネルにもサビが進行していて結局新しくパネルを作り変える事になりました。
フロントタイヤの後ろ側にもサビが進行していて、ここもパネルの交換が必要になりました。タイヤの裏側はどうしても飛び石等の傷が元で、サビが出てしまいます。小さな穴が開きそこから水が進入してサイドメンバーが傷むのです。
ロッカーのアウターパネルと、平板から作ったリアフェンダー前側のアウターパネルです。
いよいよアウターパネルの溶接の準備が整いました。溶接面にはサビ止め用のジンクコートを塗布してあります。
アウターパネルの溶接が終わり、表面をサンダーで整えた表面は溶接による歪みも少なく仕上がりはなかなか良くできました。
最低限のパテを使い表面を整えていきます。
フロントタイヤの裏側も綺麗になりました!
塗装が仕上がったロッカーパネルです。
ここはロッカーとは違いますが、参考までに掲載しました。この’63までのリアハッチの下もサビが出やすい箇所で、塗装等の浮きがあると要注意です。