Bug SpotであなただけのVWを製作してみませんか? 
当社の フルオーダーは上質なベース車を元に内外装のパーツを外し、塗装の剥離を行ってから仕上げております。特に下地処理は気をつけている作業で、これが悪いと必ず後でトラブルが出てしまいます。パテの厚塗りなど絶対に致しません!

BugSpotでは、"通勤の足"としても充分にお使いになれるようなVWをお届けします。エンジンの排気量、トランスミッションのギア比など、何でもご希望お申し付け下さい。お客様の要望にお答えできるよう最善を尽くします。

1957年タイプ2(ワーゲンバス)コンビのフルオーダー施工例です。
エクステリアとインテリアはオリジナルに忠実にレストアし、通勤の足としても使えるようエンジンは高年式をベースに1641ccに排気量アップしました。ただエンジンの見た目は年式にマッチするよう細部までこだわって仕上げました。 もちろんトランスミッションもオーバーホールし、ギア比も高速走行で快適になるように変更しています。
2002年のカリフォルニアで開催されたO.C.T.O.ミーティングにて購入したベース車両です。100%とはいきませんが、かなりオリジナルペイントが残っていました。


当時USAのディーラーではピンストライプを入れて販売していたのですが、現車にはその跡もしっかり残っていました。

ご覧下さい、リアコーナーの上側の塗装などは薄くなって下の塗装が出ています。

これが当時のオリジナルペイントなんです。

エンジンもオリジナルのスタンドエンジンでした。もちろん実働でした。
インテリアは欠品パーツも無く、この年式で一番アクセントになるシートのアシストグリップもしっかりした状態で付いていました。
板金作業の始まりです。基本的には部分剥離を繰り返して、下処理をしていきます。車体全体をいっぺんに剥離してしまうと、日本のような湿気が多い国では、余計な所までサビてしまうからです。
ワーゲンバス(タイプ2)の場合、この左側面の板金が一番気を使う所です。なるべく最低限のパテしか使わずにこの広い面を整えていくのは、熟練した板金技術が必要です。

アメリカ仕上げに多いのですが、この側面が鏡のようにまっ平らで歪み一つ無いものが有ります。これは全面にパテが厚く入り、数年の後には必ずパテ割れやヒビ等のトラブルが出てくるはずです。
フロントの足元はサビが進行しているケースが多く、張替えが必要になります。幸いオリジナルのプレスを忠実に再現したリプロダクションのフロアパネルが入手可能ですので、きれいに仕上げることができます。

いい加減なレストアですと、溶接がうまくいっていなかったり、パテで隠しただけの修復がされているはずです。チェックしてみてください。
エンジンルーム右側のバッテリーが置かれているボディパネルも、ほとんどが抜け落ちているケースが多いのですが、こちらのリプロダクションのボディパーツが手に入ります。

このようにしっかりとしたボディパネル張替えを行えば、まったく問題なくなります。

レストア車の要チェックポイントです。

溶接作業等が終了したらサフェーサーで下地処理を行います。

エンジンルームのような目の届きにくいところにもサフェーサーしっかりと入れていきます。

いい加減なレストア車だとこのような見えにくい箇所の手抜きが行われています。外観だけでなくボディの内側もしっかりとチェックしましょう。

タイヤの後ろ側は特にダメージが多く、必ず処理しなければならない所です。ここからサイドパネルに湿気や水分が廻り、痛みが出る事が多いのです。

このような隠れた箇所の処理を行うか否かであなたの愛車の寿命が大幅に変わってきます
ドア類はすべてボディーから外して、剥離後下処理をいたします。

またボディやドアに付いているモールディングも全て外して処理を行います。モールを固定するための穴からサビが発生していることもあるからです。
すべてにサフェーサーが入ったリアビューです。これで下地処理は完璧です。

日本のような湿気のある気候に耐えられるようにするにはここまでやってあげた方が、クルマの寿命も延びますし、結果的には安く付きます。
塗装が仕上がるとすぐにヘッドライナーの張替えに内装屋さんに行きます。ここの内装屋さんとは
25年の付き合いになりますが、ホントにいい仕事をしてくれます。
今回のBUSは’50sですから、ヘッドライナーはモヘアを使用しました。質感が良いですね!

Bug Spotでは日本では手に入りにくいオリジナルに忠実な内装生地も数多く取り揃えています。

オリジナルからカスタムスタイルまであなただけのインテリアの製作が可能です。
いよいよ内装の張り込みです。ここまでくるとどんどんBUSらしくなっていくので、私たちも楽しみながら仕事をしています
今回’50sBUSのインテリアで一番の見せ所?アシストグリップのレストアです。

オリジナルの内装パーツはリプロダクションも少なく欠品パーツはレストア作業遅れの原因になります。幸い現車は欠品パーツもなく内装作業も至ってスムーズに進みました。

上の艶が引けたグリップをオーナーさん自らハンドポリツシュにてここまで光らせました!

オーナー自らがレストア作業に参加できるのもBug Spotフルオーダーの楽しみの一つです。
(オイオイ、それってただ人手をうまく利用しているだけじゃないのか!?)
シートの張替えは自社内で行います。この写真の平たい物はシートカバー内側に入るあんこです。当社では数年前からこのシートパッドを使っていますが、これを使って張り替えるとホントにすわり心地が良いのです。オリジナルと同じような材質なのですが、耐久性を上げる張り込みには色々なノウハウが必要です。
ステアリングも社内でレストアいたします。経年変化で割れが出ているものが多く、手間のかかる作業の一つですね。
塗装の仕上がったステアリングです。最近はリプロダクションのステアリングも出ていますが、やはりオリジナルに勝るものは無いです!
パーツの組み付けが進んだインパネ回り、完成はもうすぐ!?

ご覧の通りボディ内側にもしっかりと下地処理をした後にペイントしています。Bug Spotのレストレーションはクルマを丸裸にしても決して恥ずかしくない仕上がりです。
カーゴスペースの張替えももうすぐ終わります。カラーリングをスペシャルオーダーした内装は、思った以上に’50sの雰囲気を出してくれました。
エンジンは高年式のD型のケースを使用して1641ccに排気量アップ。ヘッドは1300用をベースにボアを加工して使用しているのでオリジナルよりは圧縮比が上がり、パワフルで運転しやすいエンジンになりました。
 
見た目が綺麗でもちゃんと走らなければクルマじゃないですからね!

エンジンの製作はBug Spotの得意中の得意分野ですので、お任せください! フルオリジナルモーターからハイパフォーマンスエンジンまで、あなたのご希望に沿ったエンジンを製作します。
トランスミッションは1977年型のビートル(タイプ1)用の物をオーバーホールして使用しました。

最終減速比(ファイナルギア)変更してを高速でも楽々クルージングできる仕様にしました。
オーバーホールが完了したエンジンです。’50sの雰囲気を崩さないように、マニホールドはシングルにエアークリーナーはオリジナルの「ちょうちんタイプ」を使いました。ファンカバーやクランクプーリーなどもオリジナルの雰囲気を壊さないようにブラックでペイントしました。

なかなかいい雰囲気のエンジンになったと思いませんか?

外装パーツの取り付けも進んできました。完成まで後もう一息です。
搭載したエンジンです。ベースの時の写真と見比べてください。

オリジナルのスタンドエンジンも良いのですが、日常の足でも過不足ないよう今回は走りを優先して排気量を上げる事になりました。
完成したインパネ廻りです。今回はお客様の希望で、ナビまで取り付けました。
どうせなら当時のピンストライプまで忠実にレストアしましょうと、ピンストライパーの方に出張していただきました。オーナーもすでにかなりワーゲンバスにハマッタようです!(笑)
ガイドテープに沿ってフリーハンドでラインを引いていきます。匠の技! ブレ一つない自然なラインには脱帽です。

見ているこっちが酸欠になりそうでした!
膨大な時間を掛けたレストアも終了して、オーナーさんの元へ嫁ぐのもまじかです。製作に携わったスタッフもかわいい娘を嫁に出すような心境です。なんならずっとここに居てもいいんだよ。。。
COMPLETED!!

Let’s Play VWsに掲載された写真です。