オーナーの奥澤さんは、まだTYPE−2での移動販売が一般的ではなかった平成11年、’66TYPE−2で移動カフェ「ピクニック」をオープン。四国、九州にまで遠征営業に行かれた筋金入りのVW乗りである奥澤さんですが、長年の夢であったお店をオープンする事に。お店と移動カフェの両立は無理と「ピクニック」はそのままの姿で、知り合いの方に譲られました。しか〜し、BUS無しの生活は考えられないと、今回のプロジェクトがスタートしたわけです。2台目にチョイスした「コーナーウィンド」こと’62TYPE−2 15Wが、どのように仕上げられていくかゆっくりとご覧下さい

Okusawa's 1966 15 Window DX BUS
サンフランシスコ在住のオーナーさんから購入した15W
写真写りはなかなかのベッピンさんなのですが・・・
インパネ廻りもナニやら余計なメーターが・・・
オリジナルをキープしているインテリア!
シートもボロボロですがオリジナルです!
後姿もベッピンさんには見えますが・・・
左コーナーにはナニやらウサンクサイ様子・・・
下回りもキレイです・・・が
エンジンはオーバーホールします。
ヘッドライナーは剥がされていて跡形もありません。
さぁ〜この15Wがどのように変わっていくのでしょうか。
横浜の港に着いた15Wです。
さぁいよいよ作業の開始です!
内外の部品外しからはじめます。
もちろんエンジンも降ろしますよ。
外されたガラス廻り、割らないように要注意です!
「フロアーは全滅です!」と聞いていましたから、驚きはしませんでした。
とりあえずフロアーパネルを剥がす事に・・・
きれいに剥がされ、格子状のフレームが顔を出しました。
予想はしていましたが、フロアーだけでは済みそうにありません・・・
フロアーパネルのチェックです。
実際に車体に乗せて細部の修正をします。まずそのまま付く事はありません!
左側のサイドメンバーは、インナーまで交換する事にしました。 この時点で格子状のフレームもすべて防錆処理してあります。
これなんだと思います? 型紙なんですよ!
型紙から作ったパネルです。
この縦の部分はリプロのパネルが無く、造る以外ないのです。
寸法出しをしているアウターパネル。
右のサイドパネルもインナー&アウター共に交換でした。
フロアーも本付けです! 全部で300以上の溶接ポイントがありました。
リアヒーターの吹き出し口も、キレイに付け直してあります。
サフェーサーを塗っているところです。長い道のりでした・・・。
いつもの事ですが、フロントフロアーも抜けてます。
もちろん新しいパネルで張替え!
外周は全て溶接します。 点付けは禁物なんです!
フロント廻りの下処理もここまでやれば仕上がりもキレイ!
 
サフェーサーが入ったフロント廻り。 どうですキレイでしょ?
剥離された左コーナー!
サビの進行を防ぐために入れたサフェーサー、板金作業と同時進行です。
白っぽくなっている部分が、サンドブラスターで処理された鉄板の表面です。 表面のサビをとるにはブラスターが一番!
板金屋泣かせの左サイドパネル。ここを平らにするのは、本当に大変なんです。
鉄板の板金後、最低限のパテだけで仕上げられた左サイドパネルです。
裏に手が入らない部分の板金は、このように引き出します!
さぁ〜いよいよ美容整形です!(笑)
ブラスト処理後、各部の板金をしています。
BUSのウィークポイントでもある顔下・・・ここはトラブルが出ている事が多いですね。
思い切って切開してみると、裏側にはサビがびっしりでした。
平板から造る事になった「顔下パネル」。 ここはリプロが無いのです。
出来上がった顔下パネル!
板金後に面修正しているお顔です。
サイドカーゴドアも下側に腐食が出ています。
まずは剥離から!
やはり新造したアンダーパネルです。この内側もリプロがありません。
バイスでくわえて位置だし!
本溶接しているアンダーパネル。
リアゲートは何も問題は無く、剥離のみで行けそうです!
問題なくサフェーサーが入ったリアゲート。
エンジンリッドはUSAナンバープレート用の穴をふさいでいるところ。
リア廻りもすべてサフェーサーが入りました。
剥離後の左ドア。
大きな歪みも無く、ポリパテで済みました!
内側もサビ無し! 念のためにPOR−15を塗布!
サフェーサーが入った左ドアです。
よけいに開けられたメーターの穴、許せません!!
と言うわけで、スッキリしたインパネ廻り!
サイドポップフレームもきれいに剥離します。
エンジンルームの上側もキレイに剥離して下処理しました。
今回シングルバンパーで行きます!
サフェーサーが入った前後のバンパー。
奥澤さんがチョイスしたのはワンカラーでした! ボディーカラーはL539 BalticBlueをチョイス。
ボディーの塗装は内側と外側は別に塗ります。
塗装が仕上がった15Wです。
インパネ廻りもこのとおり!
ヘッドライナーの張替え
どうですこのの仕上がり具合!
 
エアーBOXも分解します!
ボディーモールのリポリッシュ!
本当に根気がいる作業です。
コーナーモールもご覧のとおりです!
Fドアのウィンドフレームの組み付けです。
ポリッシュしたボディーモールを組み付けました。
ヘッドライトもすべて分解、ペイントしてから組み付けます。
細々したアルミパーツもすべてリポリッシュ!
どうです、BUSらしくなってきましたでしょ?
従来のスチームフレームではなく、アルミフレームのサファリKITを使用しています。
クォリティーは最高に良いですし、何よりも錆びないのが一番!!
サイドポップフレームの組み付け
ほぼ完成したフロント廻り!
フレームをペイントしてから本組みします。
完成したサファリウィンド!
シートフレームをスチームで洗浄してからペイントです。
ミドルシートのバックレスト
この年式のフロントシートは張り方が難しいのです。
仕上がったフロントシート!
インパネ裏にある配線も、修正しながら組み付けます。
ビハインドパネルの張替えです。意外と時間が掛かるんですよ・・・。
サードシート下のキックパネルの張替え
カーゴドアの張替えも完了!
仕上がったビハインドパネルです。 
リア廻りもご覧のとおり!
ステアリングも割れている部分を修正します。
ペイント前のステアリングです。キレイになったでしょ?
きれいにペイントされたステアリングをセットしたインパネ回り
何も付いていないうちにフレーム&ボディーの裏側を防錆処理します。
ミッションサポート廻りもキレイに防錆処理されました
板抜きされていたフロントアクスル・・・
もちろんトーションバーを元通りに入れてアジャスターを取り付けます。
BERGのAVISアジャスター
スピンドルもすべて修正済みです。
オーナーの奥澤さんからリクエストで、フロントはディスクブレーキに変更です!
カッチョイーーーー!
ほぼ組み付けが完了したフロント足回り&ブレーキ廻り!
元々ストレートアクスルにされていたミッション回り。
オイルを抜いてみると、ドレーンのマグネットに金属片がビッシリと・・・・(悲)
分解後のケース
バラバラにされたギアです
洗浄してから一つずつ部品をチェックします。
組み付け中の各シャフト。もちろん3.88のR&Pに変更してあります。
バックラッシュと各ギアの当たりをチェックしています。
バルブのすり合わせ風景ですが、ナニやらヘッドに加工がされているような・・・
どうですかこのヘッド! バルブシートもバッチリ決まっています!!
バルブの当たり面もこのとおり。
仮組み中のクランクケースです。中にクランクが入っているんですよ。
ショートブロックまで組み上がったエンジン。GENE BERGのオイルサンプがカッチョイーーー!
8ピン加工中のフライホイール
エンドプレイ調整中。8ピンがよく分かりますね!
油面調整中のWEBER40IDFキャブです。
初期調整が完了したキャブレターです。
補記類の取り付け中
コンプリートになったエンジンを載せました。
マフラーはジェフリーズさんのステンマフラーをチョイス!
いい感じです!!
火入れも終わり、バンパーも付きました!
 素晴らしい姿に生まれ変わった15Wをゆっくりご覧下さい!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オーナーの奥澤さんのお店「CAFE LA FMILLE」のマスコット的存在ですが、日々の足としても活躍中です!
http://www.cafelafamille.com